吸虫管

一本型
@外径9mm内径6.5mmのチューブを10cm、20cmに切断し間に不繊紙(ストッキング、金網)を挟み、外径12mm内径9mmのチューブに入れ込みます。同様の12cm、50cmタイプ。
A外径6mm内径4mmのチューブ12cmに不繊紙(ストッキング、金網)を挟み、外径8mm内径6mmのチューブ50cmに入れます。
@はシリコンチューブです。折れ曲がることはありませんが高価です。Aはビニールチューブ。長時間折れると真っ直ぐに戻らなくなります。安価で100円程度で作れます。蟻巣から出たアリの捕獲や結婚飛行時の脱翅メス・羽アリの採取に便利です。長さや太さは、工夫してください。
 
 
ガラス製品型
長年使って先が捕獲朽ちが破損したものです。ガラスは割れますね。ガラス管をガスバーナーで手作りしたものです。アリが貯まる管部分は試験管を使ったりしました。アリの研究者が少なかった時代の産物です。

ペットボトル型
ガラス製品をプラスチックで同様に作製したものです。アクリルパイプは100〜110℃で曲がります。私はパイプに砂を詰めティッシュペーパーで栓をした状態で、110℃の恒温器で加熱し、手で曲げました。家庭用オーブントースターで作れます。
 
 
蟻巣(初級編)

 書籍を「児童書」「一般書」「専門書」と分けるならば、アリに関する書籍は「児童書」に偏りがあり、一般書は数冊しか出版されていません。
 「アリを飼おう」と思った人は「穴掘りが観たい」「アリの生活を知りたい」の2種類に分けられることが総括され、この前者で成功したのが「アントクアリウム」であると理解しています。この場では「アントクアリウム」で満足できないアリ飼育初心者のために家庭内にちょっとした作業で作れる蟻巣を紹介します。
 これは、ハガキ大のプラケースにメラニンスポンジ、エサ皿、ビニールチューブを入れたものです。採取した脱翅メスを飼うのに適しています。この写真は、トビイロケアリでチューブ内にメスがいて卵と幼虫がいます。
 プラケースとメラニンスポンジは100円ショップ。エサ皿は生活クラブ生協の牛乳フタ。ビニールチューブはホームセンターで購入。
 生け花用のスポンジを入れると、かじって潜り込みます。クロオオアリやムネアカオオアリを安定して飼えます。
 同様の蟻巣で「枝折り採集法」で採集した小型アリのコロニーが飼えます。これは、落ち枝の中にいたイトウオオアリのコロニーを枝ごとプラケースに入れて飼育しています。枝の中の生活で満足できない人は、出てくる工夫を考えましょう。
 
 
蟻巣(中級編)
 ここでは、工具類が必要な蟻巣の制作方法紹介すます。対象は大人です。中学・高校生レベルではここまで持てないのが現状のようです。また、一般的な家庭にもないことが総括され、工作好きな人や家庭を持っているヒトは少ないようです。
 私の使う道具は、電動ドリル、ガラス切り、彫刻刀です。下に敷いている板の加工に、丸鋸、サンダーを使用します。

 

 










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